採用情報

社長あいさつ

高校、高専、大学関係者のみなさまへ

三和熱錬工業株式会社は、浸炭(しんたん)処理と呼ばれる金属の熱処理加工を主軸とし、これまで半世紀にわたって社業に取り組んでまいりました。製造業においてもオートメーション化、IT化が進んでいる昨今にあって、当社技術は「ものづくりに欠かせない」存在であったからこそ、今日もお客様に喜んでいただいていると自負しております。また、当社がここまで社業に取り組めたことは、人を大切にし、人から人へと技術を継承できたからこそともいえるでしょう。
そうした技術を次代へと継承するためには、少しでも多くの方に当社の存在を知っていただき、当社技術の社会的な意義、産業的な価値を知っていただかなければなりません。そうした想いからのアクションとして、このたび「インターンシップ制度」を会社として導入することとしました。

すでに当社は地元の学校様から生徒を受け入れ、職業体験の一助としてご活用いただいています。「さらにインターンシップの受入企業を増やしたい」「新しい分野でのインターンシップを検討したい」とお考えの学校関係者の皆様、「ぜひインターンシップの形で、金属熱処理加工という世界を見てみたい」と思われた生徒・学生の皆様との出会いがあることを念願してやみません。ぜひお気軽に、当社までお問い合わせくださいませ。

実施例

地元高等学校様 2日間プログラム

①1日目は朝礼から参加、仕事内容と安全についてレクチャー(座学)
②午後から現場にて作業補助を行い、夕礼まで実習
③2日目も朝礼から参加、昨日に引き続き作業補助を行う
④最後に2日間の振り返り、スタッフから話を聞く機会を設けてプログラム終了

※あくまで実施例ですので、学校様にあわせたプログラム設計が可能です。

インターンシップ参加者の声

インターンシップがきっかけで、
熱処理加工の世界に H・Nさん(大阪府立布施北高等学校出身、2017年度インターンシップ参加)

熱処理一筋で30年以上

私は高校1年生で、インターンシップに参加しました。もともと「ものづくり」ができる製造業に興味があり、いくつかある業種から選びましたが、初めて現場を経験するということで、緊張しながらのスタートでした。まず驚いたのは、仕事と向き合うスタッフの方の真剣さでした。インターンシップが行われたのは、ちょうど暑い時期だったのですが、炎が燃え盛る工場内で作業する姿勢に、とにかく「すごいな」と感動したことを覚えています。
インターンシップではただお話を聞くだけでなく、補助的な作業ではありましたが、仕事の体験もできました。具体的には、治具(じぐ)と呼ばれる、熱処理加工する金属材料を固定するための器具をセットする作業ですが、そこではじめて金属にこれほど多くの種類があること、材料の多くが持ち上げるのも大変な重さであることを知りました。
現場での休憩時間には、スタッフのみなさんが気さくに話しかけてくれて、緊張もすぐにほぐれました。また、インターンシップの最後には「よかったらアルバイトに来てよ」とも声をかけていただき、夏休みなどの長期休みにアルバイトを開始。そこでも居心地の良さを感じて、ついには正社員として三和熱錬工業へ入社することになりました。

尊敬できる先輩とともに、技術を磨き上げる

アルバイト時代とは違い、社員となってからはさまざまな仕事に携わらせていただいています。今はひずみ取り(金属を高温に熱した後で、冷やしながらひずみを取る加工)に苦戦していて、力を入れすぎて材料を折ってしまわないか、ドキドキしながら作業をすることもあります。この作業一つをとっても、本当に深いというか、完璧がないと思うような感覚です。あと、最近任された仕事で、納期がタイト(通常よりも短い納期)な案件があったのですが、努力の甲斐あって納期通りに仕上げられたのは、自信につながりました。
ほかの業種も同じかも知れませんが、社会人となってからの仕事は、「じっとしていたら、誰かが教えてくれる」ということはありません。例えばこの仕事であれば、金属の種類ごとに加熱する温度が違うことは、現場で先輩に聞いて教えてもらい、次は聞かなくてもいいようにメモをして覚えるようにします。それらを自分でやって、できる仕事が増えていくのが本当に楽しく、やりがいになっていると思います。
よく「目標にしていることは何?」と聞かれますが、自身の身近にいる先輩方が、心から尊敬できる理想であり、目標です。仕事の合間に先輩方の動き方を見るだけでも、本当に多くの学びがあると実感しています。技術者資格にチャレンジするのはもちろんですが、毎日少しずつでも知識や経験をプラスさせながら、もっともっと自身が「できることを増やす」ことが先輩や会社への恩返しだと思っています。